ベル・ジュバンスの理論は…
皮膚は重要な生理器官で,汗腺や皮脂腺から老廃物,有害物を体外へ排泄する役割を果たしています。腺(毛穴)が脂やホコリで目詰まりしていると、排泄機能が鈍り、血液の浄化能力が落ちてきます。髪や肌が荒れるのはその結果です。毛穴に詰まった汚れを取るには、皮膚表面のpH(ペーハー)よりやや酸性の低い弱酸性の洗浄液を使って丁寧に洗い流す事です。
弱酸性美容法は、人のこの生理機能に着目して生まれた画期的な美容法です。研究開発の着手は1948年、1963年には旧厚生省認可をうけました。
髪や皮膚に直接作用させる薬液には、髪や皮膚の主成分であるタンパク質を壊さないために、「化学製品の基準」とは異なる「美容製品の基準」を作る必要があるとし、その基準点が「生理学的中性点pH(ペーハー)5.0前後」と定められました。
弱酸性美容法=ベル・ジュバンスを使って行うヘアケアのすべては、このような“人間の皮膚のタンパク質”を基準にして構築された初代山崎伊久江女史の「弱酸性美容理論」をベースにしています。
弱酸性美容法のポイント
◎酸性とアルカリ性の基準になる中性点はpH5.0前後である。
弱酸性美容法ではスキンケア・ヘアケアで扱う全ての製品の成分は、このpH5.0未満でなければならないとされ、弱酸性美容法ベル・ジュバンスのすべての薬液は生理学的中性点pH(ペーハー)5.0未満に調整されています。(*化学的中性点はpH7.0)
pH(ペーハー)5.0未満という限られた弱酸性域には、髪を傷めないだけでなく、むしろ髪表面のキューティクルを引き締め艶やかにする効果、頭皮や毛穴の老廃物や固まった角質をきれいに取り除いて健やかにするという弱酸性効果があります。髪や皮膚のタンパク質に直接作用するこのような美容効果に、 医学界からも高い評価を得ています。
弱酸性ベル・ジュバンスヘアエステで頭皮と毛穴の大掃除
髪や皮膚が健康でみずみずしくあるためには、「人間の皮膚や髪のpH値であるpH5.0前後」の弱酸性がつねに保たれていなければなりません。さらにpH5.0未満の弱酸性域では、皮膚を清潔にして引き締める作用だけでなく、ベル・ジュバンストリートメントローションを使ったマニピュレーション(手指によるマッサージ)施術で毛穴にこびりついた老廃物を取り除くので、弱酸性ヘアエステ(頭皮洗浄)やトリートメントウェーブ(弱酸性パーマ)では、髪や頭皮が健やかになるだけでなく、きれいになった毛穴から新陳代謝が促進される「快適リラクゼーション効果」もあるのです。
髪のたんぱく質の破壊が髪の傷みを早くする
卵の実験でよくわかる弱酸性(酸性)とアルカリ性の作用の違い
卵(黄身)を弱酸性パーマ液に浸けたのが左側、右は同じく、ふつうのコールドパーマ液(アルカリ性)に浸したものです。
10〜15分後の状態では弱酸性パーマ液に浸けたほうはそのまま、変化はありませんが、右のコールドパーマ液に浸けた卵の黄身は変色して黒ずんできました。黄身は人間の皮膚や髪と同様タンパク質でできています。弱酸性とアルカリ性、この性質の異なるそれぞれの溶液の作用でタンパク質の変化する様子は、人の皮膚や髪の反応に近いものです。
パーマ液をかけて10分後に変色し黒ずんでいく卵黄は、卵のタンパク質が一般のコールドパーマ液で壊されていく状態です。一般のコールドパーマ液はアルカリ性、このパーマ液の成分がタンパク質にどのように作用するかがこの変化でわかります。一般のコールドパーマやヘアダイやアルカリ性のカラーリングをした後、髪が乾燥したりパサついたりするのは、髪のタンパク質が壊されて髪がアルカリ性に傾いた状態。アルカリ成分によるタンパク質の変化の結果なのです。皮膚や髪に直接つける溶液がタンパク質を変化させない=壊さない、自然になじむ弱酸性でなければならない理由がおわかりいただけるでしょう。